小児歯科学雑誌
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日本人乳歯歯冠の大きさと歯間空隙との関連
20年前と現在の比較
船津 敬弘松本 弘紀田中 光郎
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2002 年 40 巻 5 号 p. 843-850

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抄録

乳歯歯冠の大きさの過去と現在の差異を分析するために,当科所蔵の乳歯列期石膏模型を用いて,1994年~2000年までに来院した小児71名(男児36名,女児35名)と1974年~1980年までに来院した小児68名(男児33名,女児35名)を比較した。また,歯間空隙との関連についても検討した。結果は以下の通りであった。
1.男児の歯冠近遠心幅径は20年前と殆ど変化なく,どの歯種においても有意差は認められなかった。女児の歯冠近遠心幅径は全ての歯種で20年前より大きい計測値を示し,上顎乳中切歯,下顎乳側切歯,下顎乳犬歯で有意差が認められた。歯冠唇(頬)舌径についても同様の傾向がみられた。
2.乳歯歯間空隙の種類と出現頻度は20年前と比較して,女児は出現頻度に大きな差を認めず,男児は閉鎖型歯列の減少傾向を示した。
3.乳歯の大きさと歯間空隙との関連については,閉鎖型歯列のものは有隙歯列のものと比較して,歯冠が大きい傾向を示した。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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