抄録
著者らは,Nd:YAGレーザー照射後のエナメル質表面をSEM像にて観察した.エナメル質表面に与える総照射エネルギー量を200J,繰り返し速度10ppsとし,出力設定のみを100-900mjまでの100mj間隔9段階に分けて比較,検討を行い,以下の所見を得た.
1.Nd:YAGレーザー照射において低出力(mj値)設定な場合,溶融による溶岩様構造部と噴火口様の陥没形成量が少なく,逆に高出力になる程その形成が広範となり,滑沢で帯状の均一無構造化した歯表面の変性が顕著に現われた.
2.全ての照射出力(mj値)設定において,網目状に広がった亀裂や小孔の形成が認められた.しかし出力の相違による形成量や大きさへの影響に関しては,明確な所見は得られなかった.