小児歯科学雑誌
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生体肝臓移植後に認められた下顎臼歯部の多発性埋伏過剰歯
山田 亜矢福本 敏藤原 卓野中 和明
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2007 年 45 巻 4 号 p. 541-545

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抄録

先天性胆道閉鎖症は新生児,乳幼児に多くみられる疾患で現在では生体肝臓移植が行われるケースが増えている。これまで先天性胆道閉鎖症に関してはビリルビンによる緑色の着色歯,肝臓移植のために使用する免疫抑制剤による歯肉増殖症や顔面多毛症,口唇ヘルペスなどの歯科的報告はあるが,過剰歯についての報告はない。今回著者らは3歳11か月の時に生体部分肝臓移植を受けた9歳10か月の患児の下顎小臼歯部に多発性の埋伏過剰歯が認められた症例を経験した。
そこで生体肝臓移植後,免疫抑制剤による副作用や易感染性およびエナメル質形成不全に関しての歯科的管理だけでなく,過剰歯に関する観察が必要であることが示唆された。

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© 一般社団法人 日本小児歯科学会
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