主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第67回大会
開催地: 大阪体育大学
開催日: 2016/08/24 - 2016/08/26
p. 224_1
本研究の目的は、捻転動作を頻繁に行う運動競技を実施している大学生運動選手の腹斜筋群の形態的特性を明らかにすることを目的としている。被験者は、大学生男子運動選手16名(野球部5名、カヌー部3名、テニス部8名:運動群)と、一般大学生17名(非運動群)であった。側腹部の筋群(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)の特性は、超音波Bモード法による筋厚測定によって計測した。運動群と非運動群を比較した結果、外腹斜筋と内腹斜筋に有意な差が認められ、いずれも運動群が非運動群よりも筋厚が大きかった。一方、腹横筋には有意差は認められなかった。有意差が認められた外腹斜筋と内腹斜筋の効果の大きさ(Effect Size:ES)を算出した結果、内腹斜筋の方が大きかった。捻転動作を主とする運動競技を行う選手の側腹部の筋の形態的特性として、腹斜筋群、特に内腹斜筋の発達が著しいことが明らかになった。