日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第67回(2016)
会議情報

一般研究発表(09) 体育方法
09方−26−ポ−20 バドミントン初心者のためのコート外で行うオーバーヘッドストローク練習の効果
小学校3年生が取り組んだ5ヶ月間の事例より
*三浦 健
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 263_2

詳細
抄録

 本研究は、著者らが考案してきたバドミントン初心者がコート外で行うオーバーヘッドストロークの練習を提示し、その効果について小学校3年生の初心者1名を対象として、ストロークフォーム及び落下地点の変化より検討した。提示したコート外での練習方法は、以下の3種類であった。1)簡易ネットを壁際に設置し、E選手の頭上付近にシャトルを投げ上げ、E選手がこのシャトルを主に上腕の内旋と前腕の回内によって、ネット越しにある壁へ打ちつける練習法。2)ラケットを持たない側でシャトルを下から投げ上げ、落下を始めた時点で体育館2階の観客席へオーバーヘッドストロークで、体軸の回旋→肘の前方への移動→上腕の内旋→前腕の回内と連動させて打ち上げる練習法。3)観客席からE選手へ投げ落とされたシャトル(その場、約束して前後左右、ランダム)を、オーバーヘッドストロークで観客席へ打ち返す練習法。この結果、E選手は、入部初期の頃は空振りやネットに当たり自コートへシャトルが落下するなど不十分な飛距離であったが、取り組み終了後ではシャトルが全部相手コートへ落下し、コートの1番奥へ落下する試技も見られるまでに変化した。

著者関連情報
© 2016 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top