主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第67回大会
開催地: 大阪体育大学
開催日: 2016/08/24 - 2016/08/26
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沖縄県に位置する離島地域は、健康問題に加えて高齢化や過疎化の急速な伸展など、年々深刻的な状況になってきている。また、離島独自の問題として、専門的な人材の確保の問題や支援体制の問題など様々な問題を抱えている現状がある。沖縄県北部にあるA離島は、沖縄県でも最北端に位置する島で、沖縄本島から訪れる場合は必ず宿泊をする必要があり、定期的及び継続的な支援を受けづらい等の問題がある。そこで本研究は、地域の公民館を場とした自治体・大学・学生が協働参画型で実施する3DCGを用いた「健康問題を改善する活動」+「地域の人と人がつながる」健康支援が、離島の人々の健康意識の変容や身体的指標に及ぼす効果について検討を行った。対象者は、沖縄県A離島の住民102名とし、実施期間は12ヶ月とした。支援はA離島の公民館4箇所に3DCGコンテンツを配備し、平日住民主導型、週末学生参加型の方法にて行った。その結果、pre(開始前)とpost(1年後)間においてBMI、体脂肪率、骨格筋量において有意な効果が認められ、支援が受けづらい離島地域における3DCGコンテンツを用いた健康支援の有効性が示された。