日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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シンポジウム
保幼園及び学校における身体活動・運動を促進するための取り組み
鈴木 和弘
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p. 56_3-57

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抄録

 幼少年期に基本的生活習慣を身に付け、健康・体力の向上を図ることは極めて重要であるが、子どもの運動時間の格差拡大、就床時刻や食習慣の乱れ、不定愁訴等の問題が指摘されている。これらの諸課題を解決するためには、幼児期や児童期からの取り組みが何より重要であると言われている。また、現在日本の子どもの体力は回復傾向にあるものの、そのピークを示した昭和60年に比べ全体として低い水準に止まっている(文部科学省、2014)。2016年のスポーツ基本計画では、「今後10年以内に子どもの体力が昭和60年頃の水準を上回る」ことが政策目標として、また2017年の第2期教育振興基本計画では、「今後5年間で子どもの基本的生活習慣の習得や生活習慣づくりを推進すること」が閣議決定されている。

 子どもの生活は、おもに保幼園や学校を中心に展開されている(大澤、2004)。本シンポジウムでは、保幼園や学校で取り組む身体活動や運動を促進するための方法等を述べる。さらに、活動の実践事例を取り上げ、その成果の一端を紹介する。この事例を通して、保幼園、学校での継続的な取り組みの在り方を考えていきたい。

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