主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 136_3
本研究は、小学生を対象に高次認知機能と関連する体力・運動能力要素を同定することを目的とした。対象は北海道の小規模小学校2校の中・高学年の児童28名とした。体力・運動能力は新体力テストとスピード、アジリティ、クイックネス(SAQ能力)を評価するNチャレンジ(奥田ほか,2015)を用いて評価した。抑制機能をStroop課題、ワーキングメモリーを。N-back課題により評価した。その結果、年齢と性別で調整後、Stroop課題成績、。N-back課題成績ともに反復横跳びとNチャレンジの成績が最も強く関連していた。さらに、反復横跳びで調整後において、Nチャレンジの成績はStroop課題成績と関連し、Nチャレンジの成績で調整後において、反復横跳びは。N-back課題成績と関連していた。本研究の結果、小学生において抑制機能と強く関連する体力・運動能力要素はSAQ能力、ワーキングメモリーと強く関連する体力・運動能力要素は敏捷性であることが示唆された。