主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 137_1
本研究の目的は、健康な女子大学生(21歳~22歳)を対象に「ラジオ体操」を3ヶ月間にわたって実施し、過去の運動歴に関するアンケート調査を行い、運動群4名と非運動群4名の実験前後の新体力テストを比較することにより、ラジオ体操の運動機能(トレーニング)の効果について明らかにすることであった。そのため実験前後における身体的特徴については、身長と体重および体脂肪率などの「体格」に変化は見られなかったが、運動群の方が非運動群に比べて「握力(実験前、p<0.05:実験後、p<0.01)」、「立ち幅とび(実験前、p<0.05:実験後、p<0.01)」、「上体起こし(実験前、p<0.001:実験後、p<0.01)」の体力測定値が有意に高かった。これらの結果から、ラジオ体操における運動群と非運動群の実験前後を比較した特徴として、運動群の方が非運動群より「筋力・筋パワー(瞬発力)・筋持久力」などの体力面が優れていると同時に、特に年齢を積み重ねるごとによって運動・スポーツなどの運動習慣へ与える影響に差異が生じていることが明らかとなった。