日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(07) 発育発達
07発−09−口−09 大学生の運動有能感に対する相対的年齢効果の性差
*勝亦 陽一
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p. 170_3

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抄録

 本研究は、大学生を対象に運動有能感に対する相対年齢効果の性差を明らかにすることを目的とした。対象はスポーツ実技科目を選択履修した男子1326名および女子1479名とし、質問紙により調査を行った。被検者には、運動有能感(17項目)、過去の体育に対する意識(5項目)について、「非常にそう思う」(5点)から「まったくそう思わない」(1点)の5段階で評価させた。生まれ月は、4群(4–6、7–9、10–12、1–3月)に分けた。運動有能感について、因子分析により共通要因を算出した。その結果、「身体的有能さの認知」、「統制感」および「受容感」に分類された。各因子得点を算出し二元配置(性別×生まれ月)を行ったところ、「身体的有能さの認知」においてのみ交互作用が示された(男子>女子、女子のみ4–6月>1–3月)。また、過去の体育に対する意識のうち、「球技種目が得意だった」について交互作用が示された(男子>女子、女子のみ4–6月>1–3月)。以上の結果から、大学生の運動有能感に対する相対的年齢効果には性差があること、その原因は過去の体育における球技種目にある可能性が示唆された。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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