主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 186_1
[背景]COTとは感覚器から受けた刺激に応じた運動課題を実行することで筋-神経の連動性が向上し敏捷性や協応性等の運動能力の向上に寄与すると考えられている。[目的]本研究の目的は短期間のCOTが児童のソフトボール遠投距離に与える効果を検討することであった。[方法]9名の小学2年生(男児6名、女児3名)がCOT前後に最大努力によるソフトボール遠投距離の測定に参加した。COTはクラップキャッチ(定位、変換、分化およびバランス能力)、フープジャンプ(反応、リズムおよび分化能力)、およびリアクションタグ(変換、連結、反応およびバランス能力)等の様々な運動により構成された。COTは計7回、週3回のペースで行われ1回の介入時間は45分であった。[結果]COT後の遠投距離(8.78±2.73m)はCOT前の遠投距離(6.67±2.65m)よりも有意に向上した(F=4.47,p<0.05)。[結論]COTによりバランス能力が向上し、体幹後傾時に投げ手と同側の足でバランスを取ることが可能になったためボール遠投距離の向上に関係する投射角度にて投射できたのかもしれない。