日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方−10−口−12 日本におけるOlympic Movesと今後の展望
*安光 達雄工藤 康宏野川 春夫
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p. 211_3

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抄録

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催にあたり、多くのオリンピック・ムーブメントの取組が行われているが、本研究では2015年から日本で導入されたOlympic Movesの現状を報告し、今後の日本における展望に役立つ知見を提供することを目的とした。若年層の運動離れを危惧したIOCは、コカ・コーラ社と共に運動不足解消を目指したグローバルプログラムの活動をオランダ、ベルギー、韓国、日本へと展開している(IOC,2015)。日本では日本コカ・コーラ株式会社がJOC等と共に中学生の運動習慣などが問題視されていることに着目し、すべての中学生に身体を動かす機会の創出を目指して活動が始まり、2017年3月までに約1950名が参加した。しかし、開催協力の許可が出た中学校に対して一校ずつ一日限りで開催する形式で行っているため、スケジュールが決めにくく、スタッフ等の確保も難しい(Yasumitsu, Kudo & Nogawa,2017)。今後の展望として、中学校や教育委員会等との連携等により利用しやすい新たなプログラムや指導法等の開発を期待すると共にOlympic Movesがレガシーとして多くの中学校で継続されることが望まれる。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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