日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方−09−ポ−17(47) 大学女子バレーボールチームのチーム文化変革
*野中 俊英伊藤 雅充根本 研加瀬 弘樹白井 翔太中山 誠士中垣 嘉仁
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p. 226_2

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抄録

 日本の運動部活動において、学年によるヒエラルキーが存在することは珍しいことではない。筆者が始動するチームにおいても、競技力向上にむけたトレーニング以外に、部活動を運営するために必要とされる様々なシゴトが存在し、それらの負担が下級生に集中するという現象がみられている。森川・遠藤(1989)によれば部員間に生じるヒエラルキー的な先輩後輩関係が、部活動の民主的な運営を妨げる重大な要因であることも報告されている。このチームでは数年前に、全員がより競技力向上に集中できるようにすることを目指してチーム文化の改革を図った。しかし、一時的に改善したようにみえたチーム文化は、時と共に逆戻りをしている様子が観察された。本研究は、このチームのコーチである筆者が、チーム文化の改革に関わった経験のあるコーチデベロッパーの支援を得つつチーム文化の改善を目的に介入を行い、それに伴うチームの変化を記述したものである。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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