主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第68回大会
開催地: 静岡大学/静岡県コンベンションアーツセンター
開催日: 2017/09/08 - 2017/09/10
p. 254_1
本研究の目的は学校の休み時間に波及する体育授業の特徴を探索することであった。グランデッドセオリーアプローチを適用し、小学校4年生から6年生までの11名(男子6名、女子5名)と小学校での指導経験を有する9名の教員(男性5名、女4名)に半構造化インタビューを行った。対象とした児童はすべて体育授業において習った運動遊びを休み時間において行った経験を有する児童であり、また教員は指導した運動遊びを児童が休み時間に行っているのを見たことがある者を対象にした。インタビューでは休み時間に繋がる運動とはどのような運動か、またなぜ繋がったのかを質問した。質的分析によって引き出されたカテゴリーテーマは6つの下位カテゴリーから構成される2つの運動であり、休み時間に繋がった理由は10の下位カテゴリーから構成される3つのカテゴリーが生成された。私たちが授業づくりや実践を行う際に最も留意すべき点は可能な限り運動遊びの面白さを児童に経験させることであり、また児童自らが必要な用具を用具やコートを準備手軽にできる活動を提供することである。