11教−09−口−05 保育者志望の学生が持つ基本の運動動作に関する知識と技術

体育指導の幼小連携を目指して

抄録

　2007年に学校教育法が改正され、学校教育は幼稚園から開始されることが明記された。また幼稚園教育要領の改訂では、小学校段階への滑らかな移行が重要な要件の１つとして挙げられている。この滑らかな移行の観点については、体育・運動指導においても重要なのは言うまでもない。

　学校教育法の中で幼稚園・小学校教育の連続性・一貫性と学びの基礎力の育成について、幼稚園教育では、１．健康、安全で、幸福な生活のために必要な基本的習慣や、２．身体諸機能の調和的発達が挙げられている。また小学校教育では、１．健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣や、２．運動を通じた体力の向上、３．心身の調和的発達が挙げられている。

　本研究では、幼小連携の重要性を踏まえて、小学校教育の前段階を担う保育者志望の学生を対象とし、保育者志望の学生が持つ走・跳・投といった基本的運動動作の特徴と運動動作に関する基本的な知識を明らかにすることから、保育者が身につけるべき知識と技術に関して明らかにすることを目的とする。