日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(11) 体育科教育学
11教−09−口−17 小学校高学年の泳げる児童を対象にした続けて長く泳ぐための平泳ぎの学習指導
コンビネーションとストロークテンポに着目して
*浜上 洋平
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p. 259_2

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抄録

 平成29年3月に告示された小学校学習指導要領によると、高学年の水泳運動領域の平泳ぎの技能内容において、引き続き「続けて長く泳ぐこと」がその主な目標として残されることとなった。平泳ぎで続けて長く泳ぐためには、ストローク長を伸ばし、ゆったりとしたストロークテンポで泳ぐ技能が必要となる。

 これまでキック動作習得をねらいとしたものなど初学者を対象とした平泳ぎ習得用の教材はいくつか提案されているものの(岩田,2012)、元々一定の泳力を有する児童を対象にした授業研究成果は未だ豊富に蓄積されているとは言い難い。学校外の水泳経験に起因する児童の技能差を考慮した授業を立案しようとしたとき、技能下位児のみならず中・上位児に対しても学習成果が期待できる教材を準備する必要があるだろう。

 この問題意識に立ち、本研究では、小学校高学年の25mを平泳ぎで完泳できる泳力のある児童を対象に、キック、プル、呼吸動作のコンビネーションの調整とストロークテンポの緩和に着目した平泳ぎの技能向上を図る教材を適用し、その効果を検証することを目的とした。なお、結果の詳細は当日の口頭発表に譲ることとする。

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