日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(13) アダプテッド・スポーツ科学
13ア−09−口−13 共生社会の実現に向けたインクルーシブ体育の実践モデルについての検討
インクルーシブ体育に関するアンケート調査をもとに
*稗田 優志澤江 幸則齊藤 まゆみ
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p. 298_1

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抄録

 体育はインクルーシブ教育推進へ向けた大きな期待を担っている。しかし、先行研究では、体育授業を担当する教員がインクルーシブ体育を実施していく中で、その実践方法に不安を抱えていることが明らかになっている。一方、イギリスの文献では、インクルーシブ体育における新たな実践モデルとして、体育授業を担当する教員がいくつかの選択肢をもって体育授業を展開できる、インクルーシブ・スペクトラム・モデルが示されていた。その方法は必ずしも新奇的なものではなく、日本国内の教育現場においても日常的に実践されているのではないかと考え、調査することにした。すなわち、インクルーシブ・スペクトラム・モデルを参考に、日本におけるインクルーシブ体育の実践の現状と課題について明らかにすることを目的とした。そして、本研究の目的を達成するために、体育授業を担当する教員に対して、インクルーシブ体育における実践内容について質問紙調査を実施した。質問紙調査の結果から、日本国内におけるインクルーシブ・スペクトラム・モデルの潜在的な実践の可能性について探り、我が国における今後のインクルーシブ体育のあり方について検討することにした。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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