日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社-10-口-35 教育支援センターにおけるスポーツ活動と経済的環境
*斎藤 貴博田嶌 大樹松田 恵示
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p. 85_2

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抄録

 不登校、子どもの貧困問題が社会的課題とされる中、子どもの「居場所」としての役割を「教育支援センター」に注目が集まっている。また、平成27年度の文科省の調査によると、84.8%の場所で「スポーツ」が取り組まれている。不登校支援においてスポーツが社会的機能を果たしていることが考えられるところである。

 学校にある種「馴染めなかった」子どもたちは、学校外に「居場所」を求める。しかし「居場所」とは、そもそも子どもたちの何を支え、どのような仕組みの中で、それは「場所」として個人的、あるいは社会的に形成されていくのであろうか。教育支援センターにおけるスポーツ活動の取り組みの多さは、スポーツがこうした疑問になんらかの答えを提供してくれる可能性を示しているものと思われる。しかし、不登校や子どもの貧困をスポーツのあり方から検討した研究は多くなく、喫緊の社会的課題に対する示唆が急がれている。

 そこで本研究では、教育支援センターでのスポーツ活動場面の実態を探るとともに、貧困問題に関わるスポーツの社会的機能を検討してみたい。

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