日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第68回(2017)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社-10-口-34 体操競技における審判員の現状
大学生が持つ審判活動のイメージについて
*西 葉月植村 隆志小西 康仁萩 裕美子
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p. 85_1

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抄録

 採点競技である体操競技は、審判員の出す点数によって選手の順位が決定されるスポーツであり、採点競技に審判員は必要不可欠である。体操競技の審判員資格は満16歳から取得することができるが、現役で選手を続けている選手においては、審判資格を取得したものの資格を活かす機会が少ない。そこで本研究では、審判資格を保有している大学生に対し審判活動の現状を調査するとともに、審判活動に対する肯定的・否定的イメージを明らかにすることを目的とした。調査は、現在大学の体操競技部に所属し、且つ体操競技公認審判員の資格保有者を対象に、質問紙法を用いて実施した。調査内容は審判資格の取得動機、審判の経験回数、審判活動に対する意識等に関する項目であった。その結果、審判資格を取得することには「競技力向上につながる」、「自己のスキルが高まる」と肯定的に捉えている一方、「審判に自信がない」、「定期的に審判活動をしていないと採点が出来なくなる」など、自身の審判技能や能力に対しては不安に思っている傾向が高いことが明らかになった。

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