日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第69回(2018)
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一般研究発表(05) バイオメカニクス
05バ-25-口-08 定量的・定性的教示がダンス動作の運動学的特徴に与える影響
*水嶋 理子水村 真由美
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p. 136_2

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抄録

 【背景・目的】タスク達成のために明確な焦点を持つことは、最適なパフォーマンスや学習を行うために必要不可欠である(Wulf G and Lewthwaite R、2016)。特にダンスにおいて、指導者の教示は直接的にダンサーの動作や学習に影響を与えると考えられ、どのような効果を齎すかを指導者は把握する必要がある。本研究では、モダンダンスの基本動作(swing)を題材とし、定量的・定性的表現を用いた教示がダンス動作の運動学的特徴に与える影響について調査することを目的とした。【方法】対象は、10年以上のダンス経験を持つ20代の若年女性6名とした。試技は、モダンダンスの右側方へ身体を振り落とす動作(swing)とした。被験者は見本の動画を見て動作を認識し、1分間練習したのちに試技を行った。その後被験者に、重心を下げるための指示を、定量的・定性的な表現の二パターンを用いて順不同に与え、各1分間の練習時間を与えた後再度試技を行った。各条件下での関節角度を、三次元動作解析システムにより測定・調査した。【結果】定量的な指示を与えた際に、右膝関節の屈曲角度の最大値が大きくなる傾向にあった。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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