日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第69回(2018)
会議情報

シンポジウム2
プロジェクトKにおけるCo-ordination運動論
荒木 秀夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 17_2

詳細
抄録

 プロジェクトKにおける実践的なプログラムは、コオーディネーション(Co-ordination)運動論を基軸としている。その内容は、19世紀~20世紀初頭にかけて登場した数多くの身体技法から今日に至る脳・運動・認知および心理科学における“身体性”の知見に基づいた実践論である。人間が示す諸能力は、一つの“根”から生じるということをバックグランドとして、プロジェクトKにおける一連のプログラムは、各階層の指導者を対象とした研修にとどめず、学校教育、発達的課題に対する子育て支援、子どものスポーツ活動、障がい者支援などにより構成される。地方における疲弊は深刻であるが、各地方間における競争型ではなく協働型の地域創成や地域活性化が求められることが予想される。その骨子となるのは人材育成であり、運動やスポーツなどの身体活動に関わる多くの積極的な知見をどう具体的に現場で活かしていくかを社会実験として進めることが重要である。コオーディネーショントレーニングは、身体、脳、心に刺激を与えることを通して本来の人間力を発揮しようとするものであり、そのための環境操作として地域行政的な視点との融合が大きな課題であるといえる。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top