主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第69回大会
開催地: 徳島大学常三島キャンパス/あわぎんホール
開催日: 2018/08/24 - 2018/08/26
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五十嵐ほか(2016)は、一流センタープレイヤー2名を対象に質的方法を用いて選手に内在するブロックのコツを抽出している。さらに五十嵐ほか(2018)は、質的方法で浮かび上がったブロックのコツのうち、ハンズ・アップについて探索的に追究するため、記述的ゲームパフォーマンス分析を用いてブロック時の手の動きを調査し、量的質的両側面から検討している。そこで本研究は、ブロックのコツのうち、相手複数アタッカーによる一斉コンビネーション攻撃に対するブロック時のスプリットステップについて探索的に追究するため、記述的ゲームパフォーマンス分析を用いてブロック時の足部の動きを調査し、量的質的両側面から検討した。その結果、一流センタープレイヤーは、様々な状況でスプリットステップを行っていることが明らかになった。また、スプリットステップの着地足については両足、左足、右足と様々で、相手セッターがどこにトスを上げるか(どのアタッカーを選択するか)によって割合が変化していた。また、質的方法で得られた語りを含め複合的に検討した結果、一流センタープレイヤーは、予測と観察を駆使してブロックを行っている可能性が考えられた。