日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第69回(2018)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方-24-ポ-42 大学運動部活動からみたカーリングの可能性
~稚内北星学園大学カーリング部の誕生からの歩みを事例として~
*侘美 俊輔
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p. 221_1

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抄録

 我が国における運動部活動の研究は、その多くが中学、高校を対象としたものが多い。しかしながら、日本における部活動の位置づけは、現場、制度的側面から十分確立されておらず、特に大学部活動において、その傾向はより一層顕著であると推察される。本研究では、全国的に実施している大学が少ないものの、平昌冬季オリンピックで注目された「カーリング」に着目する。本研究で事例とする稚内北星学園大学のカーリング部は、2017年に8名の部員が集い誕生したが、カーリング経験者ゼロという状況下でスタートした。同時に稚内市では、通年使用可能なカーリング場の建設が2年後に予定され、彼らには「カーリング人気を高める」という地域的な期待がかけられている。そこで、本研究は、カーリング初心者8名が集まった部員への調査などをもとに、競技の特性、練習面での工夫、地域とのつながりについて質的な側面から複合的に検討し、報告することを目的としている。本事例を通して、あまり多くの研究がなされていない「カーリング」のもつ複合的な可能性について報告する。

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© 2018 一般社団法人 日本体育学会
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