主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第69回大会
開催地: 徳島大学常三島キャンパス/あわぎんホール
開催日: 2018/08/24 - 2018/08/26
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我が国における運動部活動の研究は、その多くが中学、高校を対象としたものが多い。しかしながら、日本における部活動の位置づけは、現場、制度的側面から十分確立されておらず、特に大学部活動において、その傾向はより一層顕著であると推察される。本研究では、全国的に実施している大学が少ないものの、平昌冬季オリンピックで注目された「カーリング」に着目する。本研究で事例とする稚内北星学園大学のカーリング部は、2017年に8名の部員が集い誕生したが、カーリング経験者ゼロという状況下でスタートした。同時に稚内市では、通年使用可能なカーリング場の建設が2年後に予定され、彼らには「カーリング人気を高める」という地域的な期待がかけられている。そこで、本研究は、カーリング初心者8名が集まった部員への調査などをもとに、競技の特性、練習面での工夫、地域とのつながりについて質的な側面から複合的に検討し、報告することを目的としている。本事例を通して、あまり多くの研究がなされていない「カーリング」のもつ複合的な可能性について報告する。