日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(09) 体育方法
09方-24-ポ-43 跳び箱運動における教具開発が動感形成に与える影響について
*松田 真幸岡端 隆
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p. 221_2

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抄録

 筆者らは、スポーツ運動学における「動感」をキーワードに、学習者の運動技能及び思考力・判断力・表現力の育成について研究を進めてきている。その際の手立てとして、学習者が自分の動きのなかで感じたことを言葉だけで表現するだけでなく、動感画を作成、活用したり、あるいは指導者が学習者の動感深層に迫る、スポーツ運動学における借問法を用いることによって、一定の研究成果を得てきた。

 今回の研究では、スポーツ運動学における動感構造体系論的な視点から、跳び箱運動の授業における教具の開発を行った。そのことから、学習者に対し、短時間で技が「できた」実感を持たせ、その「できた」ことが当該学習者の思考力・判断力・表現力の向上にどのように影響を及ぼしたのかを、検証し、報告する。学習者が、跳び箱運動の技に対して、単に「できた」だけでなく、「わかった」という実感を持ち、そしてそれを人に「伝える」ということは、今次学習指導要領で示されている「主体的・対話的で深い学び」の実現につながるものである。今後の課題としては、他種目や他競技でも同様のことがいえるのかを検証する予定である。

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