日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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04 運動生理学
04生-11-ポ-11 トレイルランニングレース時の上昇区間と下降区間の心拍数の推移について
*中村 和照
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p. 162_3

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抄録

 【目的】本研究は、トレイルランニングレース時の上昇区間と下降区間の心拍数の推移の特徴について検討することを目的とした。【方法】対象レースは、第5回かさまトレイルラン大会24km(2018/10/8)とし、男性ランナー11名のレース時の心拍数を上昇区間と下降区間に分けて解析し、レース全体の平均心拍数に対する相対強度を算出した。【結果】前半、後半とも上昇区間(102.3±1.5 %、100.6±1.5 %)に比べて下降区間(99.2±1.1 %、97.7±1.9 %)の相対強度は有意に低くなり(p <0.01)、上昇区間、下降区間とも前半に比べて後半の相対強度が低下する傾向が認められた。また、前半の上昇区間と後半の下降区間の相対強度(r = -0.756、p < 0.01)、前半の下降区間と後半の上昇区間の相対強度(r = -0.923、p < 0.01)には有意な負の相関関係が認められた。【まとめ】トレイルレースでは、上昇区間に比べて下降区間の相対強度が低くなり、前半の上昇区間の相対強度が高くなると後半の下降区間の相対強度が低下し、前半の下降区間の相対強度が高くなると後半の上昇区間の相対強度が低下する可能性が推察された。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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