日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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05 バイオメカニクス
05バ-11-ポ-10 最大下における等尺性膝伸展運動中の膝伸展筋群の活動動態
*田中 重陽横沢 翔平今若 太郎角田 直也
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p. 177_2

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抄録

 従来、筋機能の評価には筋電図法が用いられてきた。Muscle Contraction Sensor(MCセンサー)法は、筋収縮によって生じる筋の形状が変化した際の皮膚表面の張力を計測することが可能であり、個々の筋の活動動態を力学的観点から評価することができる。本研究では、最大下での瞬発的な等尺性膝伸展運動中における膝伸展筋群の活動動態を、筋電図法及びMCセンサー法により評価し、トルクとの関係について検討することを目的とした。被検者は健康な成人男性15名とした。等尺性膝伸展トルクは、Biodex System Ⅲを用いて測定した。測定姿勢は、座位姿勢において膝関節角度を15度及び65度屈曲位(完全伸展位0度)に設定し、最大下での瞬発的な膝関節伸展による筋力発揮をそれぞれ5回行わせた。外側広筋及び内側広筋斜頭の形状変化量はMCセンサー法により計測し、同時にそれらの筋放電量を表面筋電図法により計測した。その結果、両測定姿勢ともに、トルク発揮から最大値までのトルク上昇局面と下降局面において、外側広筋及び内側広筋斜頭の形状変化量は、ほぼ同様の変化様相を示したのに対して、筋放電量はトルクの上昇局面と下降局面で異なる変化様相を示した。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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