日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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05 バイオメカニクス
05バ-11-ポ-11 牽引走中の発揮パワー及び、歩幅と接地時間について
学校の廊下での測定から
*宮﨑 俊彦
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p. 177_3

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抄録

 本研究の目的は最大疾走パワーの向上を検討するために学校の廊下で負荷を牽引する際のパワー発揮を検討することである。測定は被験者に体重の15%・35%負荷を30m牽引させた。被験者は高校男子37名、高校女子19名、中学男子40名、中学女子25名であった。牽引中の18~28mの区間にオプトジャンプシステムを設置し、この区間の歩幅、滞空時間、接地時間を測定した。床の動摩擦力はあらかじめ握力計で既成の重量を牽引し計測した。パワーの算出は摩擦から牽引する力を算出し、力×速度(歩幅×ピッチ)で求めた。15%パワーは最大疾走パワーに対して65~75%に相当した。35%パワーは70~90%に相当した。最大疾走パワーと15%パワーとの相関係数はr=0.90、 35%パワーとの相関係数はr=0.93であった。体重あたりの35%パワーと牽引中の歩幅との相関係数はr=0.769、接地時間との相関係数はr=-0.603であった。以上の結果から 35%パワーは歩幅と接地時間に関連していることが分かった。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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