日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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07 発育発達
07発-12-ポ-31 世田谷区における子どもの頭痛の実態と生活要因との関連
2018年度「子どもの健康に関する悉皆調査」結果を基に
*本澤 直季田中 良前門 和磨唐沢 佳惠渡辺 晃山田 直子田邊 弘祐鹿野 晶子三浦 公平野井 真吾
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p. 215_1

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抄録

 世田谷区では過去2度に亘り、区内の全公立小中学校の子ども、教員を対象に子どもの健康や生活に関する調査を実施してきた。教員を対象とした前回調査では、「よく腹痛や頭痛を訴える」子どもが“最近増えている”または“変わらずいる”との回答が小学校85.2%、中学校90.3%に達する様子が確認された。そこで本研究では、世田谷区における子どもの頭痛の実態を把握し、生活要因との関連を検討することを目的とした。調査は、世田谷区の全公立小中学校に在籍する小学3年生から中学3年生およびその保護者を対象に2019年3月に実施され、分析にはデータに欠損がなかった23,124組分のデータが使用された。分析では、頭痛症状の有無を目的変数に、性、学年、生活状況(睡眠時間、朝食摂取、排便、外遊び、メディア利用時間)を説明変数に投入した多変量による二項ロジスティック回帰分析を行った。本研究の結果、男子に比して女子で頭痛症状を訴える者が多い様子が示された。加えて、朝食摂取、睡眠時間、排便などの生活状況との関連も示された。(本研究は、世田谷3快プログラム~快眠・快食・快運動~(世田谷区教育委員会)の一部として実施された)

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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