日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
ISSN-L : 2424-1946
第70回(2019)
会議情報

バスケットボールとオリンピックのこれまでとこれから
オリンピックにおける競技種目の意味
冨田 幸祐
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 21_2

詳細
抄録

 2020年の東京大会が第32回目となる夏季オリンピック大会は、1896年にアテネで第1回大会が開催されたことに端を発する。第1回大会では9競技(陸上、競泳、体操、ウエイトリフティング、レスリング、フェンシング、射撃、自転車、テニス)の実施だったが、約120年を経て、その4倍近い33競技が東京大会では実施される。周知の通り、バスケットボールの競技採用は1936年に開催されたベルリン大会からであるが、東京大会からは3人制バスケットボール「3×3」が正式に追加されることになった。いわゆる5人制に続き、3人制が採用されたことは、バスケットボールという競技の世界的な受容と需要の証左であるといえる。ただオリンピックにおけるこうした競技の種目数増加は単純に歓迎されるべきなのか一考の余地があるのではないだろうか。例えばプロ組織との関係性やオリンピック独自のルール制定などオリンピックで採用されるがゆえに、皮肉にも対立関係や足かせとなる可能性を秘めた状況が胎動し、それは時として噴出してしまう。オリンピックにおける競技採用と種目増加、そのことが生み出すアイロニーを考えたい。

 

協力:日本バスケットボール学会

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本体育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top