日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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09 体育方法
09方-12-口-45 アーティスティック・スイミングにおける13-15歳ソロ演技の時空評価とその特徴
*野村 照夫川端 悠郁橋元 真央来田 宣幸権野 めぐみ小谷 諒
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p. 258_3

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抄録

 目的:13-15歳のアーティスティック・スイミング選手の演技を時空評価し、その特徴を明らかにすること。方法:第22回13-15歳ソロ・デュエット大会(2019)のフリールーティンに出場した20名を対象とした。デジタルビデオカメラをスタンドの側方上部に設置した。演技状態属性とイベント発生時刻、水面上の2D-DLT法による2Hzの移動軌跡を求めた。さらに、競技得点と各変数の相関係数を検討した。結果&考察:離陸からの演技時間は135.8±5.5secであった。演技時間のうち、表現時間は97.4±10.3sec、顔浸漬時間は92.5±6.0secであった。演技時間と実施点に負の相関が認められた(r=-0.46, p<0.05)。垂直位演技時間や上半身演技時間にも同様な関係が認められたことより、頭を上にした演技時間が短い特徴を有するといえる。爆発的な短時間のブーストが高得点に関連すると考えられる。総移動距離は53.5±6.8mであった。プールパターンの横方向中心(12.5±1.1m)と合計点に有意な正の相関(r=0.47, p<0.05)が見られ、実施点、芸術点、難度点ともに同様な関係が認められた。したがって、競技力の高い選手はプールを広範に使う演技構成をしているといえる。

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