主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
p. 279_3
本研究は異なる競技レベルにおける女子フットサル選手のゲームフィジカルパフォーマンスと体力特性の違いを明らかにすることを目的とした。
被験者は、女子Fリーグ選手7名と都リーグ選手7名であった。ゲームフィジカルパフォーマンスは試合映像から、自動追尾方法を用いて、移動距離と移動スピードを算出した。また体力特性は、スクワットジャンプ、カウンタームーブメントジャンプ、立幅跳び、20mスプリント、V-cutアジリティ、そしてYo-Yo intermittent recovery test level1(YYIR1)を測定した。Fリーグ選手は都リーグ選手と比較して、試合中の移動距離と高強度運動の割合(12.1km/h~)、ジャンプ、アジリティ、YYIR1が有意に高かった。そして試合中の移動距離、高強度運動の割合とジャンプ、YYIR1に有意な正の相関がみられた。つまり女子フットサル選手のパフォーマンス評価として、筋発揮と高強度運動パフォーマンスが重要な体力要素である事が示された。これらの結果は女子フットサル選手のトレーニングプログラムや競技力向上のための資料として有用できると考えられる。