主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第70回大会
開催地: 慶應義塾大学日吉キャンパス
開催日: 2019/09/10 - 2019/09/12
p. 309_3
本研究では、N-感覚的アプローチにスポーツ教育モデルを組み入れ、ハイブリッドモデルを実践提案することが目的である。N-感覚的アプローチとスポーツ教育モデルのハイブリッドモデルを実践提案するにあたって、授業改善の視点として下記の点に留意した。 ①焦点化された「動く感じ」のおもしろさ ②子ども相互の学びあい ③人間教育に関する振り返りの工夫 ④教師からの揺さぶり ⑤祭典性 である。N-感覚的アプローチとスポーツ教育モデルのハイブリッドモデルを提案するにあたって、問題のある行動が見られるケンタを対象児として、ケンタへの働きかけと、それに対しケンタがどのように変化していったかということを手掛かりにし、このハイブリッドモデルを機能させるための工夫を検討した。検討した結果、「環境デザイン」「エンパワーメント」「アウエアネストーク」の重要性が導き出された。特に、アウエアネストークで教師が何を語り、どのように子どもたちの価値観を揺さぶっていくのか。その点に教師としての専門性が発揮されることが考察された。