日本静脈経腸栄養学会雑誌
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特集
がん患者へのダイエットカウンセリング
桑原 節子
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2015 年 30 巻 4 号 p. 933-936

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抄録

がん治療における医療技術の向上は、生存期間の延長を可能にしてきた。同時に全人的医療の観点から、QOLを低下させない治療が求められている。がん病態に加え、各種がん治療により引き起こされる副作用対策は制吐剤のように効果を高めているものもあるが、未だ解決していない。食欲不振や嘔気嘔吐、嚥下障害、排便異常、味嗅覚障害、骨髄抑制などそれぞれに対応するダイエットカウンセリングは、治療の完遂を支援し、がん患者や家族のQOLを維持向上させることが可能である。がん患者に接するメディカルスタッフは、適切な栄養評価と栄養診断により、共感的栄養介入を実施することが求められる。

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© 2015 日本静脈経腸栄養学会
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