日本静脈経腸栄養学会雑誌
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特集
訪問栄養指導の現場から
中村 育子
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2015 年 30 巻 5 号 p. 1101-1106

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抄録
医療法人社団福寿会は東京都足立区にあり、必要なときに、必要な人へ、必要なだけ、トータルにサービスを提供している。当法人理事長は整形外科医であり、栄養状態の悪い患者にリハビリテーションを行っても効果が出にくいことに注目し、平成6年より管理栄養士を常勤で雇用している。在宅部では多職種連携し、ADLや QOLの向上に貢献している。現在、在宅訪問栄養食事指導の訪問件数は月に約110件で、対象者は79人である。在宅は家族世帯の変化により介護力が低下している。また入院の在院日数の短縮化により在宅患者は低栄養のリスクが高く、管理栄養士による在宅訪問栄養食事指導による栄養管理が必須となっている。在宅患者の栄養状態は生活環境に大きく影響を受けるため、患者の栄養状態を改善するためには生活全般を把握し、どのような食支援が必要なのかを考えることが重要である。
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© 2015 日本静脈経腸栄養学会
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