日本静脈経腸栄養学会雑誌
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特集
食べられる口を CREATEするためのオーラルマネジメント
岸本 裕充長谷川 陽子高岡 一樹野口 一馬
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2016 年 31 巻 2 号 p. 687-692

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抄録
オーラルマネジメントとは,狭義の口腔ケアとされる口腔清掃(Cleaning),咀嚼や嚥下のリハビリ(Rehabilitation)的な介入に加えて,患者・家族や医療従事者への教育(Education),的確な評価(Assessment),さらには抜歯や義歯の調整などの歯科治療(Treatment),の各要素が揃うことが重要であり,Cleaningから Treatmentまで,5つを適切に達成できれば,おいしく食べる(Eat)もしくは楽しむ(Enjoy)ことが可能となる,という概念である.
Cleaningから Eatもしくは Enjoyまでの頭文字6つを順に並べると CREATEで,「食べられる口を CREATE(つくる)」がオーラルマネジメントの目標である.オーラルマネジメントにおける CREATEの各要素別に,「口腔環境の整備」のためのポイントについて解説した.
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© 2016 日本静脈経腸栄養学会
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