抄録
オーラルマネジメントとは,狭義の口腔ケアとされる口腔清掃(Cleaning),咀嚼や嚥下のリハビリ(Rehabilitation)的な介入に加えて,患者・家族や医療従事者への教育(Education),的確な評価(Assessment),さらには抜歯や義歯の調整などの歯科治療(Treatment),の各要素が揃うことが重要であり,Cleaningから Treatmentまで,5つを適切に達成できれば,おいしく食べる(Eat)もしくは楽しむ(Enjoy)ことが可能となる,という概念である.
Cleaningから Eatもしくは Enjoyまでの頭文字6つを順に並べると CREATEで,「食べられる口を CREATE(つくる)」がオーラルマネジメントの目標である.オーラルマネジメントにおける CREATEの各要素別に,「口腔環境の整備」のためのポイントについて解説した.