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日本静脈経腸栄養学会雑誌
Vol. 31 (2016) No. 5 p. 1105-1108

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http://doi.org/10.11244/jspen.31.1105

特集

血漿シトルリン濃度が短腸症候群の消化管順応の生体指標として簡便且つ有用であることが Crennらにより提唱されて以後、栄養学的自立の評価に重要な位置をしめるようになっている。その解釈には小腸で合成されるシトルリン(Cit)が腎臓でアルギニン(Arg)に変換し、全身で利用される代謝機構の理解が必要である。新生児期発症 SBS自験症例の検討から、(1)血漿 Cit濃度は手術時残存小腸の長さを反映し鋭敏に増加する、(2)血漿 Cit, Arg濃度の両者とも絶食時基準値内なら栄養学的自立は可能である、(3)両者とも基準値内で TPNから離脱できない症例では、その原因検索を進めるべきであると考えられた。以上から血漿 Citと Arg濃度は SBSの消化管順応の評価に簡便かつ有用な検査であると結論した。

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