日本門脈圧亢進症学会雑誌
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臨床研究
十二指腸静脈瘤の臨床的特徴と診断,治療
松井 繁長工藤 正俊
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2009 年 15 巻 2 号 p. 190-194

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抄録
十二指腸静脈瘤は,異所性静脈瘤の一つであり,比較的稀な疾患である.しかし, 近年食道・胃静脈瘤治療の確立に伴い,門脈圧亢進症患者の予後が改善され,十二指腸静脈瘤の頻度が増加傾向にある.十二指腸静脈瘤自験例12例をもとに検討を行った.十二指腸静脈瘤の臨床的特徴は,食道静脈瘤治療歴を有することが多く,出血因子はRCサインではなく,F因子である.画像診断としては,ヘリカルCT,MRAが有用である.出血例に対する治療法は,EOを使用したEISL,α-cyanoacrylateを使用したEIS,EVLなどの内視鏡的治療が有用である.予後は,肝機能不良な肝硬変,肝細胞癌,膵癌などの基礎疾患があるために良好ではない.1,3,5年生存率は,66.7%,48.6%,36.5%である.今後,病態の解明,治療方針の確立が早急に必要である.
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© 2009 日本門脈圧亢進症学会
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