2016 年 22 巻 4 号 p. 280-284
症例は63歳女性.B型肝硬変で通院中,部分的脾動脈塞栓術後の門脈血栓に対して抗凝固療法を施行中に肛門静脈瘤より出血を認めたため入院となった.噴出性の大量出血であったため一時ショック状態となり,大量輸液,輸血を行い出血部位を結紮し一時的に止血を得た.治療法として,目視下にサーフロー針を肛門静脈瘤に直接穿刺しethanolamine oleate with iopamidol(EOI)を用いた硬化剤を注入する目視下穿刺硬化療法(Visual Injection Sclerotherapy)を選択した.左右の肛門静脈瘤に対して施行し,良好な止血を得ることが可能であった.