日本門脈圧亢進症学会雑誌
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原著
Child-Pugh C症例に対するBRTO・PTOの経験
和栗 暢生大﨑 暁彦渡邉 雄介佐藤 宗広
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2024 年 30 巻 1 号 p. 36-43

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抄録

【背景】消化管静脈瘤や肝性脳症に対してBRTOやPTOなどが行われている.我々は経験的にChild-Pugh(CP)C症例も12点まではこれら治療を行ってきた.成績,忍容性について後方視的に調査した.【方法】2007~2021年にBRTOやPTOを行ったCP-Cの19例22回を対象とし,短期効果として治療前と治療2~3か月後の肝予備能を比較し,長期効果として生存を,忍容性は術後在院期間と合併症を指標として後方視的に評価した.【結果】治療した胃静脈瘤は全例で消失,94.1%の症例で肝性脳症も改善,CP scoreなど肝予備能は有意な改善をみた.1年,2年生存率は77.2%,50.0%で,生存中央値は784日であった.術後に腹水が増加する症例もみられたが,術後平均在院日数は21.5日であった.【結語】慎重な周術期管理を要するが,CP-12点まではBRTO・PTOの適応から除外せず行っていく方針である.

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