日本門脈圧亢進症学会雑誌
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門脈圧亢進症における直達手術の意義-とくに長期予後に関して
高森 繁小川 明子吉田 範敏中野 一永織畑 剛太郎大原 成官太田 秀二郎児島 邦明深澤 正樹別府 倫兄二川 俊二
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2001 年 7 巻 4 号 p. 200-206

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抄録
直達手術施行門脈圧亢進症症例605例において, 各種因子について累積生存率を比較検討することによって生命予後規定因子を求めた.有意差を認めたのは性別, Child分類による肝機能評価, 手術時期, 術後出血の有無, 肝癌合併の有無であった.さらに多変量解析の結果, 独立した予後因子はChild分類と肝癌合併の有無のみで, 食道胃静脈瘤出血は門脈圧亢進症症例において生命予後規定因子から除外された.直達手術は内視鏡的治療を中心とした非観血的治療と比較し, 長期経過を通じて遺残再発が少ないといった点で優れており, 適応症例を選択すれば現在でも存在価値のある治療法であると考えられた.
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