日本門脈圧亢進症学会雑誌
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門脈圧亢進症における部分的脾塞栓術 (PSE) と門脈血流
板倉 勝茂出木 成幸村松 親中村 浩之小林 文徳西崎 泰弘白石 光一渡辺 勲史松崎 松平
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2001 年 7 巻 4 号 p. 207-212

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抄録
門脈圧亢進症に合併する脾機能亢進に対する部分的脾塞栓術 (PSE) が門脈血行動態に及ぼす影響を, 長期経過を含めて検討した.PSEを施行した30例を, その梗塞率からhigh infarction rate群とlow infarction rate群に群別し, 超音波パルスドプラ法にて門脈本幹血流量と脾静脈血流量を測定し, さらに, 治療前後の食道胃静脈瘤を観察した.一部の症例では治療時に懊入肝静脈圧較差 (WHVPG) を測定した.WHVPGは治療直後低下したが, 治療前の圧が高値で梗塞率の低い例では15分後に再上昇した.治療1年後の門脈本幹血流量は変化なく, 脾静脈血流量はhigh infarction rate群で低下していた.食道静脈瘤は梗塞率が79%と70%の2例で改善した.PSE直後の門脈圧は低下するが, 直ちに代償機構が働く.梗塞率が充分であれば脾静脈血流の減少が持続するが, 門脈本幹血流量は維持される傾向がある.
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