日本門脈圧亢進症学会雑誌
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肝切除後肝動脈瘤破裂に対する肝動脈塞栓術後に左側門脈圧亢進症を来した1例
松田 忠和森 隆岩藤 浩典船曳 定実
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2003 年 9 巻 3 号 p. 161-165

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抄録
症例は63歳男性.2000年6月10日大腸癌肝転移 (胆管内腫瘍栓あり) に対して3本の肝静脈切除を伴う拡大左3区域切除を行い, その後総胆管上皮内への転移を来し2001年4月27日総胆管切除, Roux-Y吻合術を行った.同年11月19日肝動脈瘤の挙上空腸内への破裂のため肝動脈塞栓術を行った.それ以後血小板減少と胃食道静脈瘤の増悪を来し, 脾腎静脈シャントを伴う脾静脈の閉塞のない左側門脈圧亢進症と診断, 2003年1月11日Hassab手術を行った.左側門脈圧亢進症の多くは膵疾患や外傷による脾静脈閉塞症が原因とされているが, 本例は脾静脈が開存しており肝動脈塞栓術が契機となった血行動態の変化が原因と思われる稀な症例と考えられた.
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