日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
横紋筋肉腫治療後の二次性急性骨髄性白血病に対し造血幹細胞移植を施行した2例
中川 夏季橋井 佳子松村 梨紗吉田 寿雄宮下 恵実子宮村 能子大薗 恵一
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2016 年 53 巻 2 号 p. 123-128

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抄録
我々は横紋筋肉腫治療後に発症した急性骨髄性白血病(AML)の2症例を経験した.症例1は4歳女児.3歳時に後腹膜原発胎児型横紋筋肉腫を発症, 化学療法, 手術, 放射線治療にて寛解に至ったが,治療終了後6ヶ月にAML (M4)と診断された.化学療法にて寛解が得られ,HLA3座不一致の母より同種末梢血幹細胞移植を施行され,13年寛解を維持している.症例2は6歳男児.3歳時に膀胱原発胎児型横紋筋肉腫を発症し,化学療法,放射線治療,手術にて寛解に至った.5歳時に横紋筋肉腫再発, 化学療法, 手術, 陽子線治療により寛解に至ったが, 治療終了後6ヶ月にAML (M2)と診断された.化学療法施行後にHLA2座不一致の父より同種骨髄移植を行い,3年間寛解を維持している.二次性AMLは治療に難渋する症例が多いが, 化学療法により早期に寛解を獲得し造血幹細胞移植を行うことで良好な予後が得られる可能性が示唆された.
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© 2016 日本小児血液・がん学会
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