日本小児血液・がん学会雑誌
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症例報告
面会に際しきょうだいへの心理的影響に関する議論を多職種で行った小児がん終末期の1女児例
山瀬 聡一平井 麻衣子谷ケ崎 博伊東 正剛中原 衣里菜金澤 剛二大熊 啓嗣高橋 桃子森岡 一朗
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2021 年 58 巻 3 号 p. 315-319

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抄録

終末期医療では,きょうだい面会は家族が患児と過ごす貴重な時間を提供し,患児の入院により生じる家族関係の変化に対応する目的で大切である.その一方できょうだいには,面会により患児の外見の変化や死に直面することは強いストレスとなる可能性がある.今回,急性骨髄性白血病(AML)の終末期にいた患児の著しい外見の変化により,きょうだいの面会を行うことによる,きょうだい達への心理的影響が懸念された1例を経験した.症例は2歳10ヶ月でAMLを発症した女児.家族をドナーとして計4回の造血幹細胞移植を行うも,6歳3ヶ月時に亡くなった.終末期の患児は人工呼吸器管理下にあり,顔面に広範囲の血腫と治療の副作用による浮腫で外見が著しく変わっていた.そのため,患児の2人の姉によるきょうだい面会に際し,彼女らが受ける心理的影響が懸念され,多職種間で面会の方法や事前準備などが議論された.本症例は,終末期のグリーフケアのあり方を見直す契機となり,多職種チームとして家族を援助する方法を整備する機会となった.

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© 2021 日本小児血液・がん学会
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