2022 年 59 巻 5 号 p. 395-399
小児がんの日常診療は患者のQOLに大きく関わるものの,施設毎に慣例的に行われていることが多い.今回,小児がんの日常診療についてアンケート調査を行い,各施設の現状を把握し,日常診療の施設間の違いについて比較検討を行った.アンケートは食事制限,行動制限,支持療法,医師の勤務実態についての大きく4つの分野に分けて行った.全国の小児がん診療に携わる96施設にアンケートを配布し,60施設より回答を得ることができた.食事制限や行動制限,支持療法に関しては十分なエビデンスやガイドラインがないこともあり施設毎に慣例的に経験則で実施されている内容も多く,施設間で大きく異なる結果を認める項目もあった.
今回のアンケート結果を踏まえ,質の高い支持療法を共有し,食事制限,生活制限を見直す一助とし,今後の小児がん診療,小児がん患者のQOLの向上に役立てていきたい.