日本小児血液・がん学会雑誌
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会長シンポジウム:AYA世代の臨床試験を考える
CBF-AMLの分子病態と治療展開
石川 裕一
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2026 年 63 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

急性骨髄性白血病(AML)のうち,t(8;21)(q22;q22)/RUNX1::RUNX1T1やinv(16)(p13.1q22)/t(16;16)(p13.1;q22)/CBFB::MYH11を有するAMLは,その特徴的な病態よりCore-Binding Factor(CBF)-AMLと総称され,若年者に高頻度で認められ,AML予後分類では予後良好群に分類されている.しかし,依然として約40%が再発し,予後改善の課題が残されている.近年の包括的遺伝子解析により,CBF-AMLはRUNX1::RUNX1T1陽性例とCBFB::MYH11陽性例で併存する遺伝子異常が異なることが明らかとなった.治療においては,シタラビン大量療法(HD-AraC)による地固め療法が標準であり,Gemtuzumab ozogamicin(GO)の併用による再発抑制効果や,KIT阻害活性を持つチロシンキナーゼ阻害薬の臨床試験も進められている.また,キメラ転写産物を用いた微小残存病変(MRD)モニタリングの有用性が報告され,予後予測や治療層別化に寄与している.今後,遺伝子変異情報とMRD評価を統合したリスク層別化に基づく治療戦略の確立,分子標的療法薬の併用などによる,CBF-AMLの再発率低減と長期生存率のさらなる改善が期待される.

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