日本小児血液・がん学会雑誌
Online ISSN : 2189-5384
Print ISSN : 2187-011X
ISSN-L : 2187-011X
症例報告
皮膚病変と末梢血でBRAFV600E変異解析を行ったcongenital self-healing reticulohistiocytosisの一卵性双生児例
橋本 悠關中 佳奈子關中 悠仁川口 裕之工藤 耕今井 耕輔
著者情報
ジャーナル 認証あり

2026 年 63 巻 2 号 p. 180-184

詳細
抄録

congenital self-healing reticulohistiocytosis(CSHR)は,新生児期に発症する予後良好な皮膚限局ランゲルハンス細胞組織球症(Langerhans cell histiocytosis:LCH)であるが,一部の症例で多臓器型LCHへの進展が報告されている.症例は,在胎37週で出生した一卵性双生児.出生時より両児に類似する皮疹が出現していた.第1児は皮膚生検でLCHと診断し,皮膚病変でBRAFV600E変異を検出したが末梢血では変異を検出しなかった.両児とも一時的なステロイド外用で皮疹は2か月程度で自然消退し,CSHRと診断した.4歳時点まで皮疹の再燃や新規病変を認めていない.病変部と末梢血でBRAF遺伝子変異解析を行うことが,病態評価および経過観察方針の検討に有用となりうることが示唆された.

著者関連情報
© 2026 日本小児血液・がん学会
前の記事 次の記事
feedback
Top