2020 年 11 巻 10 号 p. 1169-1176
はじめに:びまん性特発性骨増殖症(DISH)に伴う過伸展型椎体骨折に対して腹臥位スクリュー挿入・前屈側臥位ロッド固定法を新たに考案した.
対象と方法:腹臥位で前方開大が整復されない3症例に対し,腹臥位で椎弓根スクリューを挿入し,前屈側臥位での整復後ドミノコネクター間でロッドを連結させ固定した.
結果:全例術後にスクリュー脱転や神経学的悪化は見られなかった.
結語:本法は腹臥位で整復されないDISHに伴う胸腰椎の過伸展型椎体骨折に対して,有用な手法の一つと考える.