2020 年 11 巻 10 号 p. 1228-1233
チタンコーティングPEEKケージ(TP群)とPEEKケージ(P群)を使用した後方腰椎椎体間固定術の成績を後ろ向きに比較した.TP群37例48椎間,P群43例51椎間で年齢,性別,固定椎間数,ケージの数・高さ,手術時間,出血量は2群間に差を認めなかった.Endplate cystの発生率は術後3ヶ月(52% vs 59%,P=0.55),1年(50% vs 47%,P=0.84)ともに有意差を認めず,術後1年での骨癒合率はTP群92%,P群82%(P=0.24)とTP群で高い傾向にあったが有意差を認めなかった.