Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
LIF(lateral interbody fusion)およびACR(Anterior column realignment)における脊椎分節動脈損傷予防のための椎体前方部分における分節動脈走行の評価
鈴木 伸幸水谷 潤加藤 賢治近藤 章八木 清
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キーワード: 分節動脈, LIF, 解剖
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2020 年 11 巻 4 号 p. 737-740

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抄録

近年,Lateral Interbody Fusion(LIF)手技の発展により,脊椎手術の手術時間と出血量の軽減が実現されている.しかし,その合併症の1つとして分節動脈損傷がある.

今まで椎体側面の分節動脈の走行は研究され,注意喚起がなされてきたが,椎体前方でも,前方レトラクターの設置やAnterior Column Realignment(ACR)手技の際には重要であり,L1/2では89.1%,L2/3では81.0%,L3/4では34.5%と高頻度に分節動脈が椎間板と交差しておりこれらの手技の際には注意が必要である.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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